2021年末の時点で、2022年の米国の株式市場全体はプラスマイナスゼロ成長になると予測していましたが、その理由は2022年は利上げが予定されているからでした。
しかし、2022年がプラスマイナスゼロではなく、マイナスで終わる可能性が出てきました。
年初5営業日がマイナスだと年間でマイナス
ブルームバーグによると、
CFRAリサーチによれば、1928年以降、1月の最初の5営業日にS&P500種が下落した場合、年間リターンは平均でマイナス0.9%。一方、その5日間に上昇した場合は年間でプラス11.5%になるという。
ブルームバーグより引用
つまり、
- 年初の1週間でS&P500がマイナスならその年はマイナス
- 年初の1週間でS&P500がプラスならその年はプラス
となる可能性が非常に高いということです。
半月で70万円マイナス
実際の年初1週間のS&P500は、前週比1.9%安という結果でした。
僕は2022年1月16日時点で株取引のための証券口座に3000万円弱を入れています。
2021年末時点でS&P500などのインデックスファンドの評価益は270万円だったのですが、2022年1月16日時点で200万円まで下がりました。
2022年は70万円マイナスどころじゃない
ただ、2022年は70万円マイナスくらいならまだかわいいもんだと思います。
一時的に100万円、150万円マイナスになってもおかしくない一年になると思います。
上記の理由のほかに、2022年は利上げが4回も予定されています。
なぜ利上げが株価を押し下げるのかというと、金利と株価はシーソーのような関係にあるからです。
つまり、金利が上がれば株価は下がります。
なぜかというと、金利が高いということは銀行から借り入れをするときに利息が増えるということになりますから、企業は積極的に借り入れなくなります。
そうなると企業は設備投資を縮小していきます。
また、個人も住宅ローン金利が上がることになりますので、家を買うことを見送る人の割合が増えます。
その結果、企業業績が低迷するという不安が高まり株価は下落していきます。
長期的視点に立つべき
ただあくまでも2022年の米国の株式市場全体がマイナスで終わる可能性があるというだけであって、一生涯マイナスなのかというとそうではありません。
多少の時間はかかっても、S&P500等のインデックス指数は100%回復してきました。
2022年が多少マイナスで終わったとしても、将来的には元の過去最高を再び更新することでしょう。
また、今回も利上げをすることが確定的だからというのが最も大きな下げ要因です。
そもそもなぜ利上げをする必要があるのかというと、相場が過熱しているからです。
つまり、景気が良すぎているからこのまま何もしなければ日本のバブル崩壊や、リーマンショックのような大惨事が起こってしまうから利上げをするのです。
これを乗り切って、物価上昇率を抑え込むことができれば必ず米国株相場は過去最高を記録するはずです。
バリュー株は成長する見込み
米国相場全体ではマイナスになる可能性がある2022年ですが、バリュー株に限定すれば成長する可能性が高いです。
つまり金利の影響をあまり受けない企業の株です。
成長過程にある企業は、積極的に銀行からの借り入れに頼って成長していくので、金利上昇局面では株価が下がりやすい傾向にあります。
その一方で、すでに成熟していて安定的に利益を出している企業は資金調達コストが上がっても影響は少なくてすみます。
そのため、2022年はバリュー株が成長する可能性が高いです。
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