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S&P500のチャートは微妙なのにS&P500の投資信託が過去最高水準なのは円安ドル高の影響

S&P500のチャートは微妙なのにS&P500の投資信託が過去最高水準なのは円安ドル高の影響 投資
S&P500のチャートは微妙なのにS&P500の投資信託が過去最高水準なのは円安ドル高の影響

S&P500に連動するETFであるVOOの2021月4月から2022年4月23日までの日足チャートは、4月23日時点ではこんな感じです。

S&P500に連動するETFであるVOOの2021月4月から2022年4月23日までの日足チャートは、4月23日時点ではこんな感じです。

一方でS&P500に連動する投資信託でSBI・V・S&P500インデックス・ファンドの同期間の同日時点での基準価額のチャートはこんな感じです。

つまり、S&P500インデックスのチャートは微妙なのに、同じS&P500インデックスに連動しているはずの投資信託は過去最高レベルにまで上昇しています。

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円安ドル高の影響

確かにS&P500インデックスの指数自体は本当に微妙な動きをしています。

しかし、なぜ同じ指数に連動しているはずの商品なのにかなり違う結果になっているのかというと、円安ドル高の影響が出ていると思います。

このSBI・V・S&P500インデックス・ファンドという投資信託は、

為替ヘッジ無し

の投資信託です。

為替ヘッジ無しというのは、為替相場の影響を受ける投資商品のことです。

米国の大型株約500社に投資している商品なので、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドは米国株を500銘柄保有することと同じことになります。

米国株を買うということは、ドルの資産を持つということになります。

つまり、為替ヘッジ無しのドル資産は、この円安ドル高局面においては、円資産しか持たない人に比べてはるかに有利だということになります。

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円資産しか持っていない人と分散して資産を持っている人との格差は拡大

今日本は深刻な円安局面にあります。

とはいえ、多くの人はまったくピンと来ていないことと思います。

円が安くなっているのは対米ドルに対してだけではありません。

ユーロに対しても円安ユーロ高

中国人民元に対しても円安中国人民元高

になっています。

つまり、世界的に円の価値が下がっているのです。

もっといえば、世界的に日本が貧乏になりかけているのです。

つまり、円しか持っていない人というのは、どんどんその価値が下がっていきますから、世界的に見たら貧乏になっていくということになります。

一方で、ドル資産を持っている人は、株価が多少下がったとしてもドル高の影響でその価値はどんどん上がっていきますから、お金持ちになっていきます。

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なぜ円安ドル高が進んでいるのか

ではなぜドル高が進んでいるのかというと、米国が利上げペースを加速させているからです。

米国は新型コロナウイルスの影響で、多額のドルをばら撒きました。

その結果、世の中にドルが溢れかえった状態になったのです。

ドルが溢れ返ればその価値は下がりますから、お金の価値は下がりモノの値段が上がります。

こうしてインフレが起こりました。

そのインフレを収束させるために、FRBは金利を引き上げています。

お金は金利の低いところから高いところに集まりますので、利上げをしている米国のドルが買われ、金融緩和を継続させている日本の円が売られているのです。

インフレが起きていると一言で言っていますが、そのペースはかなりハイペースです。

米国労働省が4月12日に発表した3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比8.5%上昇しています。

言い換えれば、去年の今頃よりも、8.5%お金の価値が下がったと言えるのです。

利上げを始めとする金融引き締めをしなければ、もっともっとお金の価値が下がってしまうので、今急ピッチで利上げを行おうとしているのです。

その利上げペースは、前例のない急激なペースなので、これからも一層円安ドル高の傾向が続くものと思われます。

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S&P500、全世界株式、金鉱株、エネルギー株、資源国株等に資産を分散させるべし

ではどうすればいいのかというと、以下のようなものに資産を分散させるのがいいと思います。

  • S&P500インデックス
  • 全世界株式インデックス
  • 金鉱株
  • エネルギー株
  • 資源国株

S&P500インデックス・全世界株式インデックス

どれかに集中投資というわけではなく、S&P500インデックスや全世界株式インデックスに資産の80%〜90%、残りを金鉱株、エネルギー株、資源国株に均等に分散させるのがいいと思います。

S&P500インデックスや全世界株式インデックスの今の株価は調整局面に入っていますが、長期で見れば右肩上がりになっているので、ただ普通に円資産を持っているよりは遥かにマシです。

金、エネルギー株

インフレ局面に強いとされるのが、金、エネルギー株です。

金への投資は、金のETFというものあるのですが、金の採掘や精錬などを事業内容とする企業の株式、つまり金鉱株を買ってもほぼ同じような値動きをしますから、僕は金鉱株に分散することができるGDXというETFを保有しています。

また、エネルギー株はVDEというETFを買えば、米国のエネルギーセクターに分散投資することができます。

【関連記事】全世界株式、S&P500、金鉱株、SPYD、REIT、暗号資産に投資した理由

資源国株

ここ最近ではウクライナ情勢の影響でロシアからのエネルギー供給が不足していることもあり、新興国の中でも資源国の株価が堅調です。

特に以下の資源国は年初来でプラスの値動きをしています。

  • ブラジル
  • 南アフリカ
  • インドネシア

【関連記事】先進国株式は不安定-今おすすめの分散先は新興国株式-年初来プラス

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まとめ

米国のS&P500を始めとする主要な株価は値下がりしている傾向にあります。

しかし、為替ヘッジなしのS&P500等の投資信託は上昇している傾向にあります。

なぜなら、円安ドル高が進行しているからです。

今後も円安ドル高が続けば、円しか持たない人とドル等にも分散して持つ人の格差は広がっていくと思います。

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