2月24日に、ついにロシアがウクライナに侵攻した模様ですが、米国株にとってはこれが絶好の買い場になる可能性が出てきました。
悪材料出尽くし
このロシア・ウクライナ問題で、最も悪材料と呼ぶべきことが、戦争が始まってしまうことです。
その戦争が始まってしまった今は、悪材料出尽くし感が市場に漂っている状態です。
相場の転換点として、悪材料出尽くしのタイミングは買い場と言ってもいいと思います。
また、
遠くの戦争は買い
という相場格言があります。
実際、過去にも、戦争が始まってから株価が回復し始めたことがありました。
図は、2014年2月にクリミアをロシア領に併合した「クリミア危機」のときの株価推移です。
2014年2月にクリミア半島において親ロシア派武装勢力が政府と議会を占拠。
クリミアをロシア領に併合した「クリミア危機」がありました。
当時もウクライナ政府軍と親ロシア武装勢力が局地的に交戦状態となり、世界株式は一時急落しましたが、米国株は、2月のクリミア危機を消化し、上下しながら戻り歩調を辿った市場実績がわかります。
利上げしない可能性も?
2022年はインフレ抑制のために利上げが行われる予定でした。
しかし、国際社会にとって最も異常事態といえる戦争が始まってしまいました。
FRBは戦争を口実に、利上げをしないことも十分考えられます。
すると、利上げが織り込まれて弱気だったグロース株やハイテク株が高騰しました。
ただ、これで株価が堅調になれば、FRBとしては
利上げしても問題ないよね
という判断を下し、やっぱり利上げするということも考えられます。
一つ言えることは、戦争が始まる前までの利上げ確率はほぼ100%だったのが、戦争が始まったことにより、利上げの確率が大きく下がったことは明らかです。
まとめ
悪材料出尽くしと、利上げ中止観測から、米国株価は反発しています。
相場の転換点となった可能性があるので、とりあえずの買い場と見ていいと思います。
戦争が始まってしまった今、利上げどころではないので、FRBは利上げを中止する可能性もあります。
しかし、相場の反発度合い次第では、予定通り利上げをすると思いますので、過度な楽観視はできません。
積立投資をしている人は、変わらず続けてください。
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