2021年の米国相場は平和な一年でした。
大きな下落もなく、毎月のようにS&P500指数は最高値を更新していきました。
僕は本格的に米国株に投資を始めたのは2021年に入ってからですが、S&P500と全世界株インデックスだけで約270万円増やすことができました。
ただ過去を振り返ると、これだけ平和な一年はとてもまれだということに気づかされます。
言い換えると、2022年も安泰であるとは考えにくいということが言えます。
過去10年でこれだけ相場が平和なのはかなりレア
過去10年間のS&P500指数のチャートを見ると、2021年がいかに平和だったかわかります。
2020年はコロナショックで一時30%以上下落しました。
2019年も一時8%ほど下落しています。
2018年は何度も大きな下落がありましたが、特に12月は20%の下落がありました。
2017年は一年を通して安泰でしたが、年明けに大きく下落しています。
2016年も1月に13%ほど下落しています。
2015年は米金利が上がっていた時期だったので、12%下落。
2015年は年間を通しても0%成長でした。
2014年も9%ほどの下落があり、
2011年はヨーロッパショックで20%近い下落がありました。
このようにこの10年間で下落率が5%程度だった年は2017年と2021年のみで、それ以外の年は例外なく大きな下落をしています。
2021年は下落した時もあったが5%程度
2021年も9月にテーパリングが加速されるという懸念で5%ほど下がりました。
また11月も、新型コロナウイルスのオミクロン株報道の不安感で5%ほど下がりました。
でも言っても5%程度です。
過去10年の間では最も低い下落率だったことは明らかです。
2022年は覚悟しないといけない
2022年はほぼ間違いなく大きな下落が来ると思います。
なぜなら利上げをすることがほぼ確実だからです。
2015年も利上げの年だったので、2015年のような一年になることが予測されます。
つまり、10%程度の下落があることを覚悟しないといけません。
2021年が最大でも5%の下落だったので、倍以上の下落の未来が待っているということを意味します。
また、2015年のように0%成長の年になることも同時に覚悟する必要があります。
買いのチャンス
ただ、米国株インデックス投資をしている人にとってはこのような下落の年は買いのチャンスと捉えるべきです。
過去から見ても長期的には必ず回復し過去最高を更新し続けてきましたから、10%の下落があったとしても保有している資産を全部売ってしまうことのないようにするべきです。
心配なら現金を多めに
それでもいざ大きな下落に耐えられる自信がないという人は、今のうちに資産の一部を利益確定しておいて、現金にしておくというのも一つの手だと思います。
もちろんその現金をパーっと使うのではなく、底をつくまでひたすら待ち、底をついたらまた投資することをおすすめします。
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