株式投資の本を沢山読んでいると、
リバランスは絶対にやってください
ということを書いてある本が多くありますが、インデックスファンドを中心に株式投資しているならリバランスは必要ないと思います。
本記事では、インデックスファンドを中心に投資している場合、リバランスが必要ない理由について書いています。
リバランスとは
リバランスとは、当初保有していた資産の割合が崩れた場合に、その割合をもとに戻すことを言います。
例えば株式50%・債券50%で保有するつもりで投資していたのが、価格が変動したことにより株式70%、債券30%になってしまった場合、再び株式50%・債券50%に戻すために株式を20%分売って債券を20%買うような感じです。
僕は株式投資に関する本を何冊も読みましたが、多くの本で
年に1回はリバランスをしろ
ということが書いてあるのを目にしました。
でも正直、リバランスはやる必要はないと思います。
運用会社が勝手にやってくれる
例えばS&P500は、アメリカの上位500社で構成されていますが、この500社は四半期に一度入れ替えが行われます。
つまり業績が悪い企業は除外され、良い企業が組み込まれるので、難しいことは考えなくても優良株に勝手に半永久的に投資できます。
ちなみにS&P500に組み入れられる条件としては
・時価総額が53億ドル以上
・四半期連続で黒字利益
など、厳しい条件を満たさなければ組み入れられないので、組み入れられているだけでも超優良企業と言えます。
なので細かくリバランスしなくても、S&P500インデックスに投資してさえいれば、その時最も超優良企業になっている銘柄に投資することができます。
もちろんS&P500に限らず、ほとんどのインデックスファンドは定期的に入れ替えされるので、リバランスを細かく考えなくてもいいと言えます。
税金がかかる
また、リバランスするときは税金がかかることがあります。
買ったときよりも価格が上がっていて、売りたい場合は税金で黒字分の20%も引かれてしまいます。
NISAを使えば税金がかかりませんが、NISAでも永遠に非課税というわけではないですし、限度があります。
ノーセルリバランスがおすすめ
じゃあ崩れたポートフォリオの比率を直す必要はないの?
という人も多いと思いますが、ポートフォリオの比率を直す必要はあります。
でもこっちを売ってあっちを買うみたいな一般的なリバランスはしなくて良いということです。
僕はバイアンドホールド、つまり一度買ったら数十年売らないスタイルこそ最強だと思っているので、売らずにリバランスすることがおすすめします。
バイアンドホールドについてはこちらの記事をご覧ください。
【関連記事】株式投資で家庭崩壊!?最強の投資法-買ったら売らないだけ!バイアンドホールドのすごさについて解説
僕も実際にやっているのが、売らないリバランス、つまりノーセルリバランスという方法です。
具体的には、積立投資するときの比率を今までの比率と変えて投資していくという方法です。
例えば最初に、株式50%・債券50%で保有していたとしてこれからもその比率で保有していきたいとします。
数か月後に株式40%・債券60%になってしまった場合、その時点から積立投資する比率を株式80%、債券20%にするなどしてバランスを整えれば、数か月後に元の株式50%・債券50%に戻すことができます。
ノーセルリバランスは安い時に多く買える
ノーセルリバランスの最大のメリットは、価格が安くなっている時に多く買えるということです。
例えば先ほどの株式50%・債券50%のバランスで保有したいと思っている場合、半年間株式50%・債券50%で積立投資していたとします。
この間に株価が10%下がったら、株式40%・債券60%になっていると思われますので、株式に多めに投資し債券に少なめに投資すれば、株式がいつもよりも10%安くなっているだけでなく株式に多めに投資しているので、いつよりもかなり多くの株式を買うことができます。
大切なのは、基本的には長期で積立をしっかり行うことです。
積立投資についてはこちらで詳しく書いています。
まとめ
インデックスファンドを中心に投資している場合、一般的なリバランスは必要ないと思います。
運用会社が勝手にやってくれるということと、税金がかかるからです。
ポートフォリオの比率が崩れてしまったら、ノーセルリバランスがおすすめです。
ノーセルリバランスなら、自然と安い時に沢山投資できます。
投資方法は多岐にわたりますが、正解はありません。
僕もいろいろやってみて、今はこの方法が良いなと思ったものをこのブログで紹介しているだけなので、一年後に全く違うことを言っているかもしれません。
色んなところからインプットして、情報を整理して最終的な判断は自分でするということが大切です。
これから投資を始めるならこちらの証券会社がおすすめです。
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