節約したいけど美容室代はケチりたくない
でも高いから悩む
という人は、この記事を読むだけで美容室のイメージががらっと変わるだけではなく、価値に対する見方が変わります。
結論から言うと、
・美容師のレベルは格安店と大差無いことがほとんど
・美容室の価格の差は、美容師のレベル以外の価格が上乗せされている
なので、
節約したいなら近くの安い美容室を選ぶべきです。
これは美容室に限らず、あらゆる業種の利益に大きくかかわる「付加価値」というものが大きく絡んでいます。
美容師のレベルは格安店と大差無いことがほとんど
自分の見た目に大きく関わるところだから、美容室はある程度お金をかけたい！
そう思っている人は多いと思います。
しかし現実には
高い美容室=高いレベルの美容師
とは限りません。
というより、平均的に美容師のレベルが上がってきているので、安い美容室でも高いレベルの美容師がたくさんいるのです。
もちろん美容師のレベルがきわめて高いから値段が高い美容室も沢山あることは事実です。
でもほとんどの高い美容室は、
平均的なレベルの美容師+付加価値
で高い値段をつけています。
でもこれは悪徳商法でもなんでもなくビジネスとしては正攻法です。
美容室が付加価値をつける理由
近年、美容室の倒産件数は増加傾向にあります。
特に小規模の美容室ほど、倒産件数は増えているようです。
倒産の原因の80％は業績不振によるものであり、休廃業も過去最多を記録しています。
※2019年11月 東京商工リサーチ『美容室の倒産状況』
なぜこんなことが起きているのかというと、美容室の乱立が主な要因です。
現在美容室の数はコンビニの約5倍です。
人口は減っているのに、美容室はどんどん増えています。
数が増えれば競争が激しくなります。
そうなると一人でも客を奪おうと、価格競争が起こります。
でも価格競争で勝てるのは、チェーン展開が可能な資金が潤沢な大手だけです。
小規模店は価格で大手に勝てるわけがありません。
だからこそ、小規模店が生き残るためには「客単価」を上げないといけないのです。
客単価を上げるためには、美容師のレベルを上げるよりは付加価値をつけて価格を上げる方が手っ取り早いです。
例えば空間、演出、美容師の人柄、メニュー等に他店よりも価値を上乗せすれば、美容師のレベルが普通でも客は平均より高い価格でも納得して払ってしまうのです。
空間
ある程度資金に余裕がある美容室は、空間に演出を加えてお店の付加価値をつけます。
空間とは、例えば内装・外装にこだわって居心地の良い空間を作ったりします。
・リラックスできて居心地が良い間接照明
・ずっと座っていても疲れない椅子
・自撮りした時に盛れる照明
・観葉植物を多く置いてリラックス効果を出す
・高級感のある内装・外装
・キッズスペースの設置
等、です。
席とシャンプー台しかない殺風景なお店より、空間の付加価値をつけることによって客単価を上げることができます。
つまり少し高くても納得して払ってしまうのです。
サービス
空間に付加価値をつけるのには資金が必要なので、サービスに付加価値をつけるお店も増えてきています。
例えば
・パーマ等の待ち時間にお酒を提供
・雑誌ではなくタブレットを提供し本当に読みたい雑誌を読めるようにする
・施術後にInstagramに載せることを見込んでプロのカメラマンが撮影
等です。
美容師個人
美容師としての腕前ではなく、人として好きになってもらって付加価値をつけているお店もあるようです。
美男・美女の美容師が連絡先を教えて、個人的に仲良くなって営業をするのも一つの付加価値です。
メニュー
他店でやっていないような独自のメニューを取り入れて付加価値をつけているお店も多いです。
例えば
〇〇トリートメント
等、聞いたことがないようなトリートメントのメニューは新しいものと錯覚して価値を感じてしまうものです。
スタバよりコンビニのコーヒーの方が旨い
スターバックスはとても落ち着けて、居心地が良い空間ですよね。
スターバックスの人気ぶりは誰もがご存じの通りで、特に説明は不要だと思います。
コーヒーの値段はShortで319円（2021年7月時点）で、安くはない価格です。
値段が安いから人気があるというわけではないことは分かると思います。
でも決してコーヒーが断トツ美味しいと思われているわけでもないようです。
総合マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティングが行った「コーヒーのおいしさに関する調査」によれば、
総合評価でローソンのMACHI cafe アイスコーヒーが一番美味しいという調査結果だったそうです。
なんとMACHI cafe アイスコーヒーは100円（2021年7月時点）です。
つまり、コーヒーの味だけ求めるのであればローソンに行けば良いんです。
でもスターバックスがこれだけ世界中の人たちから人気があるのは、
コーヒーは普通だけど、スタバがどこよりも居心地が良いから
です。
コーヒーに、他店ではマネができない莫大な付加価値をつけて世界を制したっていう感じですね。
まとめ
高い美容室は美容師のレベルが高いとは限りません。平均的な美容師のレベルに何らかの付加価値がついて高くなっている場合が多いので、節約したいのであれば近くの安い美容室を選ぶことをお勧めします。
もちろん
居心地が良い美容室に最高の幸せを感じる！
今の美容室以外に生き甲斐がない！
というのであれば、その美容室を使うことをお勧めします。
幸福度を極端に下げてまで節約してストレスになるようなことだけは避けてください。
これ以外にも色んな節約について書いた記事がありますので良かった見てください！
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