たまにSNSなどで
すぐにFIREさせます!
ラクに稼げます!
などと言って、FXの自動売買ツールなどを販売をしている人がたまにいますが、そういう人はFIREの意味もわかっていないしほぼ100%詐欺なので、そういうのを見かけたらブロックするようにしてください。
儲からないから高額で売っている
冷静に考えてみてください。
そんな簡単に儲かるものがあるのであれば、わざわざお金を取って誰かに売る必要なんてありません。
なぜなら、本当に儲かるのであれば、その人が誰にもその方法を教えずにやっていればお金が無限に入ってくるからです。
誰かにその方法を教えたら、その教えた人の数だけ競合を増やすことになります。
競合を増やすということは、それだけライバルに顧客を取られるリスクが増えるわけですから、絶対に誰にも教えたくはないはずなんです。
仮にそれが本当に儲かるものだったら、僕だったら年間売上の5〜6倍程度の値段で売ります。
例えば年間で1000万円の売上なら、最低でも5000万円で売ります。
実際に会社が売買されるときは年間売上の5〜6倍程度で取引されることが多いので、普通はそのくらいの値段をつけないと、売る側も売りたくはないと考えるのが自然です。
しかし、このようなFX自動売買ツールは、普通に働いている人ならギリギリ手の届くくらいの値段で売買されています。
本当は儲からないツールだからこそ、情報弱者から高額なお金を課金させて、そこで儲けるというのが手口だからです。
FXはFIREに不向き
また、FIRE達成のための投資方法として、FXは絶対的に不向きです。
その理由は以下の2つです。
お金の価値は年月とともに下がる
FXは外国通貨を売買してお金を増やすという方法なんですが、基本的にはお金の価値は年月の経過とともに下がっていくものなので、FIREには不向きです。
なぜかというと、各国の中央銀行は物価上昇率を2%程度にすることを目標にしています。
毎年2%モノの値段が上がるということは、毎年2%お金の価値が下がることを意味しています。
下の図は各資産の過去200年間トータルリターンを示しているグラフですが、株式や国債が右肩上がりに増えていっている一方で、米ドルだけ激減していることがわかると思います。
つまり、FXは参加者全員が勝てるものではなく、勝つ人もいれば負ける人もいる、いわばギャンブルと大差ない投機です。
【関連記事】FXでFIREするのは無理な理由2-【注意】お金の価値はどんどん下がっています
レバレッジ取引が基本
また、FXはレバレッジ取引が基本です。
レバレッジ取引とは、投資したお金の数倍の取引を可能にする取引方法です。
例えばレバレッジ2倍なら、1万円で2万分の取引ができます。
もっと細かくいうと、
円でドルを買っていたとして、ドルが10%値上がりした場合、レバレッジなしなら10%の利益になります。
一方レバレッジ2倍でドルを買っていたとして、ドルが10%値上がりした場合は、20%の利益になります。
もちろんここに手数料がかかるんですが、ここではわかりやすくするために手数料抜きの例です。
こうして見ると、
レバレッジ取引は儲かるじゃないか!
と思うかもしれませんが、マイナスになったときもその分マイナスになります。
例えば上のレバレッジ2倍の例で、ドルが10%値下がりした場合は、マイナス20%になってしまいます。
FXの場合は、このレバレッジ取引が基本になります。
レバレッジ取引をコアに据えた投資でFIREしようと思うことはあまりにもハイリスクで非常に危険です。
【関連記事】NASDAQ100暴落間近‐本当に危ないレバナス-一生元本取り戻せないことも可能性も
結論、FXはギャンブル
このようなことから、FXは長期運用することには絶対に向いていません。
参加者全員のお金が増える仕組みではなく、長期運用に向いていないとなると、ギャンブルと何も変わらないのです。
ギャンブルでFIREを目指すというのは、あまりにも無謀です。
FIREの意味とは真逆
FIREのそもそもの意味を考えてみましょう。
これがそもそものFIREの意味です。
ギャンブルを一生続けている人は、経済的に「自立」しているといえるでしょうか?
「自立」とは真逆の、ギャンブルに「依存」しているといっても過言ではありません。
経済的自立とは、資産運用をすることで得られる収入(不労所得)によって生活費をまかなうことです。
資産運用とは、資産を貯蓄・投資し、効率的に資産を増やしていくことを言います。
ギャンブルは投資とはいわず、「投機」です。
つまり、FXは資産運用ということはできません。
また、
すぐにFIREさせます
という言葉を使って勧誘している人もいますが、これにもとてつもない違和感を覚えます。
なぜなら、仮にすぐに一生分の支出分のお金を稼ぐことができたとして早期退職を実現したら、経済的に自立して早期退職といえると思いますが、一生分の支出のお金を生んでもいないのなら経済的に自立したとは言えませんので、FIREという言葉を使うこと自体論外です。
あきらかに情報弱者を狙ったビジネスとしか考えられませんので、絶対にこのような商材には手を出してはいけません。
王道インデックス投資をコアに
では具体的にどんな資産運用をしたらいいのかというと、資産の半数以上を米国株インデックスファンドなどの投資信託(またはETF)に積立投資することが王道のFIRE戦略だと思います。
具体的には、S&P500指数に連動した投資信託やETF、全米に投資することができる投資信託やETF、または全世界の株式に投資することができる投資信託やETFに、毎月決まった金額を積み立てるようにして投資することです。
具体的には以下の銘柄です。
2022年は大規模な金融引き締めが予想されるため、2022年内の成長は難しいと思いますが、そのような局面で投資をスタートした人が、来年以降大きな利益を上げられることは間違いありません。
まとめ
FIRE達成は短期間で成し遂げられるものではありません。
ギャンブルとほとんど変わらない投機でハイリターンを狙うと、その分のリスクが必ずあります。
FIRE達成のためには、長期でじっくり確実な王道の投資を続けていく以外にはありません。
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