FOMC後のパウエル議長の会見は、結局何が言いたかったの?
という人のためにざっくりと解説したいと思います。
結論からいうと、FRBパウエル議長は
過剰な金融引締めをしてるけど、景気が悪くならないように頑張ってるよ
と言いたかったのだと思います。
7月も0.75%、9月〜は0.5%以下の利上げか
今回のFOMCでは0.75%という急激な利上げが発表されましたが、先日のCPIが発表されてからは0.75%利上げという見方が本命視されていたので、大きなサプライズにはならなかったようです。
2022年末のFF金利の予想中央値は3.375%なので、残り4回のFOMCで1.75ポイントの追加利上げが予想されます。
また、今回のFOMC声明文には
「2%のインフレ目標達成に強くコミットする」
との文言が追加されました。
ガソリン価格の上昇もあって、6月の消費者物価指数も前月からさらに加速すると予想されるので、7月も0.75%の利上げをする可能性が高いですが、9月以降は0.5%以下の利上げとなる見通しです。
パウエル議長会見後に株価が上昇した理由
一方、パウエル議長の会見では、7月は利上げを0.5ポイントにとどめる可能性を示唆しました。
パウエル議長が市場予想よりも低い利上げを言及したことにより、インフレが改善されるのではという期待感から、会見後に株価が上昇したものと思われます。
また、GDP成長率の見通しに関しても、2023年10月〜12月期はプラス1.7%とし、市場に一定の安心感を与える結果となりました。
まとめ
つまりFRBは、前例のないほど激しい金融引き締めはしていくけれども、景気悪化の懸念に対してはきっちり配慮していますよということが言いたいのだと思われます。
いずれにせよ、とても激しい金融引締めをせざるを得ない状況であることは間違いありませんので、過度な楽観はできませんが、長期投資をしている人は諦めずにこのような難しい局面でも積立投資をやめないことをおすすめしたいと思います。
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