僕はその辺によくいる米国株インデックス投資家です。
つまり、S&P500や全世界株インデックスをコアに投資をしています。
自分で資産の大半をS&P500や全世界株インデックスに投資しておきながら残念なお話ですが、2022年はS&P500や全世界株インデックスは残念な結果に終わると思います。
本記事ではなぜ2022年は米国株インデックスは期待できないのか、インデックス投資以外に何に投資妙味があるのかについて書いています。
利上げ
2022年は利上げが4回行われる可能性が示唆されています。
利上げすると銀行から借り入れをしにくい状況になります。
そのためグロース株は伸び悩みます。
S&P500などの多くのインデックスファンドはGAFAM等のグロース株が中心にとなって値動きしますから、利上げが行われるとグロース株の株価が下がりインデックスファンドも伸び悩みます。
バリュー株が狙い目
じゃあ何を狙えばいいのかというと、バリュー株を狙うといいと思います。
2020年以降、新型コロナウイルスの影響で巣籠需要が拡大しました。
一方で旅行や飲食などの需要は激減しました。
しかし新型コロナウイルスも終わりを迎えれば、巣籠需要は縮小し、旅行や飲食などの需要が拡大していくことと思われます。
2022年1月7日時点での世界の新規感染者数は290万人と過去最多ですが、ウイルスは一般的には変異とともに感染力は増す一方で弱毒化していくものです。
実際オミクロン株は爆発的な感染力を持っていますが、重症化の例は少ないです。
そのため、新型コロナウイルスもインフルエンザ程度の毒性と認識されるようになるのも時間の問題で、 言い換えればコロナ禍から脱却できる時も間近に迫ってきているということになります。
そうなれば、今まで感染拡大防止を理由に屋内に閉じ込められた人々は外に出るようになると考えるのが自然で、旅行や飲食などの需要が拡大していくはずです。
おすすめ銘柄
具体的なおすすめの銘柄については
- デルタ・エアラインズ(ティッカーシンボル:DAL)
- カーニバル(ティッカーシンボル:CCL)
- エアビーアンドビー(ティッカーシンボル:ABNB)
- ヴァンガード・エナジーETF(VDE)
です。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
上記は主に旅行関連銘柄を中心に書いていますが、エネルギー・セクターETF(VDE)もおすすめです。
自動車や飛行機、船舶などの燃料は世界各国で行われたロックダウン(都市封鎖)による移動制限や、経済活動の停滞による需要減の影響を強く受けました。さらに2020年3月からは原油価格が低迷し、収益低下や将来の不透明性が生じていました。
しかしその後の急速に伸びた消費にエネルギー生産が追いついていません。
また、地球温暖化防止のために世界的に脱炭素の動きが活発化し、化石燃料への規制強化が影響したのもエネルギー不足の一因になり、エネルギー・セクターが回復傾向にあります。
また、過去のデータによれば、インフレ時にはエネルギー株が実績を上げる傾向にあることがわかっています。
2022年1月現在、米国は2%のインフレ率目標に対し、6%以上で推移していますから、現在は明らかなインフレです。
【関連記事】エネルギー株が好調‐脱炭素化が進んでいるのに化石燃料需要が一向に減らない理由
2023年からはインデックスファンドも復活
ではこれからもずっとインデックスファンドが伸び悩むのかというと、そんなことはありません。
2023年からは再び成長していくと思います。
そもそもなぜ利上げをするのかというと、市場が過熱しているからです。
このまま過熱を放置していれば、また日本のバブル崩壊のような30年経っても回復しきれないような地獄に突入することになります。
それを防ぐためにあえて景気を抑え込む必要があるので、テーパリングからの利上げをしなければならないのです。
個人的にはもっと早くテーパリングすべきだったと思うくらいです。
【関連記事】インフレが加速すると貯金が無くなる-100万円が4500円になります
つまり、景気が良すぎるからちょっと抑え込むのが利上げなので、利上げが終わればまた経済成長していくと考えるのが自然です。
景気が悪いときに利上げをする必要はありません。
そのため、目先の利益だけを考えるのではなく、長期的な視点に立って投資をすることをおすすめします。
具体的には、利上げで株価が想像以上に下がり、パニックになって全部売ってしまうことは避けるべきだと思います。
まとめ
2022年はインデックスファンドでお金を増やすことは難しい1年になりそうです。
その代わりとして狙い目はバリュー株です。
2023年からは上昇相場になる見込みですので、パニックになってインデックスファンドを全部売ってしまうことは避けるようにしましょう。
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