FIREには節約が絶対に不可欠ですが、何にお金をかけるのか、逆にお金を削るのかを見極める必要があります。
お金の節約のしすぎは幸福度を著しく下げてしまいますし、かといってお金の使いすぎはFIREどころの話ではなくなってしまいます。
僕はあらゆるモノにはお金をかける必要はないと思っています。
同じモノなら安物を買うべきです。
その一方で、体験にはある程度お金をかけるべきだと思っています。
なぜなら、モノはいずれ飽きる可能性が高い一方で、思い出は時間が経てば経つほど美化されていくからです。
モノはいずれ飽きる
どうしても欲しくて仕方ないモノがあったとして、それを手に入れるまではとてもテンションが上がると思いますが、ほとんどの場合は時間の経過とともに飽きてしまいます。
実際服を頻繁に買う人は、古い服に飽きているから買い換えていると思います。
別に服が破れたわけでもなければ、服を無くしたわけでもありません。
無地で流行り廃りない服なら何年でも着られるのに、
飽きたから
もう流行ってないから
という理由で手放しては毎年新しい服を買います。
僕もバンドマンだったので、服は頻繁に変えてました。
でもバンドマンを引退し本気でFIREを目指すにあたって、服に思考とお金を使いすぎるのはFIREには無駄だという結論にたどり着きました。
今では服は基本的にユニクロの無地のものにジーンズ以外はほぼ着ません。
なぜそのような結論にいたったのかはこちらの記事をご覧ください。
どんな服を着るか悩むとFIREできなくなる-決断の回数を少なくして最短でFIREする方法
服だけではなく、スマホ、大切な人からもらったプレゼントなど、手に入れた時と比べると明らかに自分の中で価値観が変わっているはずです。
手に入れたときは、こいつと一生添い遂げようと思うくらい嬉しかったのに、5年10年もするとその辺に放っておいたままなんてことになっているモノは沢山あるはずです。
だから僕は同じものなら1円でも安いものを買うようにしています。
もちろん求める機能がすべてついているという前提のものに限ります。
スマホは1万円ですし、パソコンは3万円のものを使ってますが、僕の生活する上での最低限の機能は備わっているので、何も不便を感じたことがありません。
思い出は美化される
モノはいずれ飽きる一方で、思い出や体験したことは、時間が経てば経つほど美化されていきます。
もちろんトラウマになるような嫌な思い出はいつまでも美化されることはないことが多いと思いますが、良い思い出はそうではありません。
『もの忘れと記憶の科学』という本によると、ヒトの脳は10年経つと変わるそうです。
変わった脳に合わせて記憶も保持されるので、記憶の内容も変化していきます。
脳も、記憶や不要な記憶は消去しようとし、逆に残しておきたい記憶を新たな記憶として保持します。
この過程で記憶も美化され、さらに記憶される時に記憶が変わったり再構成されて、美しい記憶として残るということのようです。
実際、数年前の楽しい思い出と、その思い出と時期に買ったモノの価値を比べてみるとわかりやすいのではないかと思います。
僕の場合は、2016年上海ディズニーランドがオープンした年に上海ディズニーランドに行ったのですが、初めて行った場所だったので言葉とか文化とかの違いに困ったこともありました。
でもトータルではとても楽しい思い出の方が強く残っていますし、出費以上の価値は確実にあったと思っています。
でもその年に買ったものでいまだに使っているものはあるものの、その当時手に入れた時のテンションのままで保有しているかというとそうではありません。
上海ディズニーランドの写真を見返してみると、その時着ていた服はもう着ていませんし、売ったり捨ててはいないもののやはり扱いとかは適当になってしまっています。
まとめ
FIREに節約は不可欠ですが、お金をどこにかけるか、どこにかけないのかを見極める必要がありますが、モノにはお金をかける必要はありません。
モノにお金をかけてもいずれ絶対に飽きるからです。
その一方で、思い出作りにはある程度お金をかけてもいいと思います。
思い出は時間の経過とともに美化されるからです。
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