ケンブリッジ大学のバーバラ・サハキアン教授の研究によると、人間が選択し、決断する回数は1日最大35000回になるそうです。
この選択と決断は、膨大なエネルギーを使います。
一つ一つを切り取ってみると大したエネルギー量ではないものの、これが35000回にもなると、「決断疲れ」を感じるようになります。
当然決断疲れをしてしまえば、パフォーマンスはがた落ちしてしまうことは言うまでもありません。
FIREすると一言で言っても、平均年収くらいの人なら
- 所得を増やす
- 節約する
- 投資する
これらはどれもFIREには欠かせないものです。
でもどれも本気でやろうと思ったら、かなりのエネルギーが必要です。
今FIREしたいという明確な目標があるのなら、FIREに一切関係ない選択と決断は片っ端からそぎ落としていく必要があります。
本記事では、無駄な選択と決断とは何か。そして具体的にどうすればいいのかについて書いています。
決断疲れは人生を狂わす
スタンフォード大学のジョナサン・レバブとベン・グリオン大学のシャイ・ダンジガーは、イスラエルの刑務所での仮釈放の決定について調査したそうですが、審問が行われた時間帯によって、仮釈放が認められる割合が全く違うとの研究結果を導き出したそうです。
| 午前中の早い時間 | 午後の遅い時間 | |
| 仮釈放の認められた割合 | 70％ | 10％未満 |
表を見ていただければ分かる通り、脳が疲れていない午前中の早い時間のほうが、脳が疲弊しきっている午後の遅い時間よりも仮釈放が認められる確率が圧倒的に高かったのです。
もちろん判事に悪意があったとか、えこひいきをしていたというわけではありません。
次々に判断をしなければならない状況が連続して続くと、正しい判断ができなくなっていくということです。
成功者が同じ服ばかり着ている理由
Appleの創業者スティーブ・ジョブズの服装といえば？
と聞かれたら
こんな感じを思い浮かべる人が多いでしょう。
というより、成功してからの彼は、ほぼ毎回この服装でした。
なんであれだけの大金持ちが毎回同じ服なの？
と疑問に思う人もいると思いますが、これも選択と決断の回数を減らすためだと言われています。
スティーブ・ジョブズだけでなく、アインシュタインも毎日何を着るかを決めるのは時間の無駄と考えていたと言われており、同じスーツを複数購入していたようです。
ほかにもFacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグも同様です。
ザッカーバーグは以下のような発言をしていました。
「社会貢献に関係ない決断はできるだけ避けています。
実はこれは多くの心理学的な理論に基づいていて、何を食べるか、何を着るかなど小さな決断でも繰り返し決断しているとエネルギーを消費してしまいます。
小さなところにエネルギーを使ってしまうと、自分の仕事をしていないんじゃないかって思ってしまいます。
僕の仕事は、最高のサービスを提供して10億以上の人たちをつなげることです。おかしく聞こえるかもしれませんが、それが僕がいつも同じような恰好をしている理由です。」
このように、成功者はその成功のために少しでもエネルギーを注げるように、注がなくてもいいエネルギーは徹底的に排除しているのです。
マインドフルネスをする
とは言ってもそんなに完璧に無駄を排除なんて難しい
と思った人は、ぜひマインドフルネスを試してみてください。
マインドフルネスとは瞑想のことなんですが、これには精神的に絶大な効果があります。
『マインドフルネスがよくわかる本』という本によると、
メンタルが強くなる
やる気が増大する
幸福感が増す
利他的になる
ことが数多の研究結果で分かっているそうです。
つまり、決断疲れした脳をマインドフルネスで癒すことによって、また脳が元気な状態になるということです。
瞑想というと、
こういうポーズをとらないといけないのかと思うかもしれません。
もちろんマインドフルネスの正しい姿勢はありますが、そういう姿勢をできない環境にいる場合、例えばオフィスでデスクワークしている場合などは、トイレの個室などに避難して完全に何も考えずにぼーっと数分過ごすだけでＯＫです。
この時、絶対にやってはいけないことは、スマホやＰＣの画面を見ることです。
今僕たちが生きている21世紀は、何もしなくても勝手に膨大な量の情報が降ってきてしまいます。
情報が入ってきてしまうと、無意識のうちに「選択」や「決断」をしてしまいます。
例えばPCの画面を見ていて、メールが届いたという通知が来たら思わずクリックしてしまいます。
これでメールを開くという１つの選択をしたわけです。
マインドフルネスは、脳の中に乱雑に詰め込まれた情報を整理することによって、再び脳が活性化することを狙ってやるものです。
そのため、情報は完全にシャットアウトしなければまったく効果はありません。
僕も会社での仕事の時間が10時～18時30分ですが、大体いつも残業して20時～21時くらいに帰れるっていう感じです。
昼休憩が1時間ありますが、副業関連のことをやっているので、実質10時間以上仕事しっぱなしという生活をしています。
そのため、たまに頭が全く働かなくなることがあります。
そういう時は僕はトイレの個室で3分くらいぼーっとするのですが、それだけで頭がしゃきっとして仕事が再びはかどります。
このマインドフルネスを覚えてからは、エナジードリンクを買う頻度が激減しました。
マインドフルネスについてはこちらの記事もおすすめです。
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まとめ
人間が選択し、決断する回数は1日最大35000回になるそうです。
選択、決断の数が多ければ多いほど、決断疲れしてしまい、正常な判断ができなくなっていきます。
成功者が毎日同じ服しか着ないのも、自分の一番エネルギーを使いたいところに使うためです。
それでも決断疲れをしてしまうようでしたら、マインドフルネスをお勧めします。
数分ぼーっとするだけで疲労回復効果があり、メンタル的に非常にプラスです。
まずは決断しなくて良いことは徹底的に排除し、FIREによりエネルギーを注げるように頑張っていきましょう。
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