自分は鬱だからFIREはできない
という人も中にはいるでしょう。
しかし、鬱だからFIREできないとは言い切れないと僕は思います。
僕はもうかれこれ10年以上、不眠と鬱と共に生きています。
それでもこの11か月で資産を倍以上に増やし、FIRE目標達成の約半分くらいまで持ってくることができました。
本記事では、鬱や不眠と共に生きながらFIREを目指す方法について書いています。
鬱発症の経緯
僕は家庭環境が良くなかったので、小さい頃から不眠に悩ませれていました。
今でも自力では眠ることができません。
眠るのが怖いという感覚がどこかにあって、眠りに落ちる直前で緊張してしまうんです。
でも年月の経過とともに徐々に眠れるようになってきたんですが、父が亡くなったあたりでまた不眠の症状が出るようになりました。
それだけでなく、それからはものすごく不安になったり、突然泣きたくなったり、未来が見えなくなったりしました。
29歳頃に初めて精神科にかかりました。
そのときに精神安定剤と睡眠導入剤、抗うつ剤を服用したんですが、思った以上に効果がありました。
その後何度か薬を変えたり、症状がよくないときは診てもらうようにしました。
徐々に改善され、その後は自力で眠れるようになり、鬱の症状も薬なしでも平常心を保てるようになっていきました。
不眠が再発
2019年3月、母がくも膜下出血で倒れました。
このときを境にまた自力で眠れなくなりました。
それが今でも続いています。
幸いなことに、母はくも膜下出血を完治し、今は倒れる前とほぼ同じ状態です。
でも僕の睡眠だけは一向に改善されていません。
前に不眠になったときは徐々に薬を減らしていって、自力で眠れるようになりましたが、今は薬を減らして眠れるときもありますが、ほとんどの場合は処方されたすべての薬を飲んでからでないと眠れません。
鬱の再発
2020年夏頃からまた鬱の症状が出るようになりました。
きっかけは、仕事のストレスからだと思われます。
この頃は、僕の管理している部署の売上が著しく落ちた時期でした。
そのため毎週社長や上司から説教を受けていました。
最初は
悔しい・・・
くらいの気持ちでいましたが、徐々に不安や悲しい気持ちが普段から出るようになりました。
これは鬱だなと思ったのが、その年の夏休みに高速道路を運転していたときに、いつもなら夏休みだからワクワクしたり楽しい気分になるはずが、何故か暗い気持ちでいっぱいになっていました。
すぐに病院にかかり、精神安定剤を処方してもらいました。
秋くらいまでは安定剤と睡眠導入剤でしのいでいましたが、徐々に悪化していきました。
年末くらいから抗うつ剤を追加され、何とか安定を保てるようになりました。
副業によるストレス
さらに副業を始めたことによってそのストレスが追い打ちをかけました。
2021年は本格的に副業を開始した年でした。
副業にもいろいろあると思いますが、僕が始めた副業は自分でビジネスをするタイプの副業です。
そのため、自分がそのビジネスのトップになります。
顧客に対しても、商品に対しても、すべて責任は自分に降りかかります。
サラリーマンの場合は一定の責任を負う必要がありますが、その責任は限定的なものなります。
例えばサラリーマンの場合、顧客からクレームが1件来たとしても、よくあることなので大したストレスにはなりません。
なぜなら、ビジネス=会社だからです。
しかし一方で、自分がトップとしてやっているビジネスの場合、顧客からクレームが1件来ただけで、物凄くストレスになります。
なぜなら、ビジネス=自分だからです。
つまり、顧客からクレームは直接自分に対してのクレームになってしまいます。
僕は過去にも起業した経験を持っていますが、その時も同じような悩みを常に抱えていました。
もちろんクレームに限ったことではありませんが、自分がビジネスのトップになるということはとんでもなく精神的な負担になるということでもあります。
それで僕はそれまで服用していた薬だけでは精神状態が安定しなくなり、医者に相談しました。
現状今まで服用していた抗うつ剤を半錠追加で服用することになり、何とか精神状態が安定するようになりました。
今現在がこの状態です。
こまめに医者に相談
鬱や不眠に悩んでいる人は、こまめに医者に行って相談することをおすすめします。
精神科、心療内科は決して怖いところではありません。
医者も患者さんも、ごくごく普通の人です。
長年鬱と不眠とともに生きてきましたが、僕が医者に行っていなければ、今こうしていられなかったことと思います。
医者に診てもらったけど薬が合わなかった
まったく良くならなかった
そんな人もいると思います。
もちろん1回診てもらうだけで改善することもありますが、基本的には何度か足を運んで安定するまで徹底的に医師に相談することが大切です。
僕も精神状態が安定するまで、何度も診てもらいました。
今でも月に1回は必ず病院に行って診てもらっています。
例えば睡眠導入剤でもたくさんの種類がありますから、患者さんによって合う合わないは必ずあります。
1回で改善されなければ、改善されるまで何度も病院へ行きましょう。
家族に話す
家族がいる人は、自分が鬱や不眠と戦っていることを話したり、そっとハグしてもらったりすると精神状態が安定することがあります。
僕はあまりにも精神状態が不安定な時は、妻に話します。
それでだいぶ楽になります。
話せる家族がいない場合でも、病院のカウンセリングを利用することをおすすめします。
精神科医の樺沢紫苑先生も、『アウトプット大全』という本の中で、苦しい思いを言葉で表現することは癒しの効果につながるということを述べています。
まとめ
鬱や不眠は非常につらいです。
FIREを目指すにあたり、副業などでストレスを感じて心が折れそうになることもあります。
ですが、医師にこまめに相談したり、家族に話したりすればある程度改善することはできます。
僕は医師や家族にこまめに相談しながら、11ヶ月で資産を2倍近く増やすことができました。
まずは少しずつ踏み出すことが大切です。
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