3月4日のテレビ東京Newsモーニングサテライトで、今新興国株式が堅調であるとのニュースが流れていました。
日米ともに株式市場は不安定な値動きを見せていますが、新興国株式は堅調とのことです。
具体的には、
ブラジル
南アフリカ
インドネシア
が、年初来プラスの値動きをしています。
S&P500が上のようなチャートであるのに対し、新興国市場の値動きは下記のようなチャートです。
その理由は以下の4点です。
資産の逃避先として
なぜ新興国が堅調なのかというと、今のウクライナ情勢の混乱に巻き込まれていないので、先進国市場からの資金の逃避先になっている可能性があるからです。
エネルギー資源が豊富
第二の理由は、エネルギー資源が豊富だからです。
先進国は資源国である国が多く、特にブラジル・南アフリカ・インドネシアは資源が豊富なため、エネルギー資源高の恩恵を受けやすくなっています。
過度な米金融引き締め懸念の緩和
第三の理由は、ウクライナ情勢の影響でアメリカの金融引き締めペースが以前のペースで進まないという見方が強くなったため、新興国から資金流出する懸念が弱くなっているからです。
ただ、3月4日に発表された雇用統計では、予想よりも良い数値になったため、利上げは予定通り行われる見通しが強まりました。
そのため、金融引き締めのペースについてはより予測が難しくなったと思いますが、ウクライナ情勢が続く限りは過度な引き締めは考えにくいです。
感染一服後の経済正常化への期待
第四の理由は、新型コロナウイルス終息した後の経済再開への期待感で買われているからです。
新興国への投資はETFがおすすめ
ではどのように新興国へ投資したらいいのかというと、ETFがおすすめです。
それぞれの名称、ティッカーシンボル、経費率は以下の通りです。
いずれもSBI証券などのネット証券で買うことができます。
サテライト資産として
今上記の新興国株式は堅調であることは確かなんですが、だからといって資産の全部を新興国株式に投資するというのはやめておいた方がいいと思います。
つまり、メインは米国などに投資をして、資産の1%〜10%程度を新興国に投資をするというのがいいと思います。
なぜかというと、新興国は政治が不安定だからです。
今ロシアとウクライナが戦争を始めてしまったように、先進国の常識が通用しないことは多々あります。
ロシア以外にも、例えばミャンマーでは2021年に軍事クーデターが発生しましたし、インドとパキスタンも2019年にカシミール地域の紛争が起きています。
まとめ
新興国株式が堅調です。
特にブラジル、南アフリカ、インドネシアが堅調です。
新興国株式に投資をするならETFがおすすめです。
新興国株式が堅調ではありますが、全資産を新興国株式に突っ込むということは避けた方がいいです。
なぜなら新興国は政治的に不安定だからです。
新興国株式投資をするなら、全資産の10%を上限に投資するといいと思います。
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